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皮膚科での多汗症の治療

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多汗症で悩んでいる人は少なくありません。体のある部分からたくさん汗をかく症状ですが、原因によっては治療方法があります。服に汗じみが目立つようになったり、周囲の人に気づかれるほど汗をかくことが苦痛だという人もいます。汗自体には臭いは少ないですが、汗をしばらく放っておくと、細菌の増殖で体臭が強くなることがあります。汗腺から皮脂が出て、その皮脂が時間の経過によって酸化したために、臭いがきつくなることも考えられます。ボトックスを注射することで、多汗症の治療を行うことが可能です。ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から作られたもので、筋肉の収縮を起こさせて発汗をおさえる治療法になります。多汗症の治療にボトックス注射を使うデメリットは、保険が適用されないことです。一度ボトックスの注射をすると、3カ月程度で元に戻ってしまいますので、繰り返し注射をする必要があります。汗をかいた状態のままでは、体臭がどうしても濃くなりがちですので、日々の入浴をきちんとすることが、ポイントになります。脇の下に汗取りパッドを使ったり、通気のいい服を着て汗をかきにくくすることで、脇の下のにおいを抑制することが可能です。多汗症の人の中には、足の裏の汗の量か多く、靴の中がくさくなってしまう人もいます。吸湿性のいい靴下を履くようにして、デスクワークの時は靴を脱いでサンダルに履き替えるようにすれば、臭いの対策になります。臭いの対策をすることは重要ですが、一番のポイントは気にしすぎに注意することです。多汗症の症状で悩み過ぎると、人前に出るだけで焦りや不安から汗をかくようにもなりますし、場合によっては心療内科での治療を受けなければならなくなってしまいます。