私が話し終えるとじっと私の話を聞いていた林君がごめんと一言呟いた俺がイヤホンを外させちゃったからだよね林君のせいじゃないよでもごめんなよしくんはまたやった謝らないで私の方こそごめん変なことを言っちゃって変な事ってその体質のこと変なことじゃないよでもこんなことを話されても困るでしょ困らない教えてくれてありがとう林君が真剣な顔でそんなことを言うものだから私は彼から目を背けた。
普通困るよこんなことを言われたらそんなことないよ俺以外のみんなだってきっとそうそうかなそうだよそれにもしわかってくれないような人だったらそんな人とは付き合わなきゃいいそう言い切った林君の顔は同い年の男の子なのにすごく大人に見えた。
と揚げ物屋さんにお客さんがやってきたので私はベンチから立ち上がったもう平気回揚げ物屋のご主人が優しい声で聞いてくれる AI ありがとうございましたこれ帰りに食べなご主人が微笑みながら揚げたてのメンチカツをを二つ差し出してくれた。
厨房の方からは熊田雨音に似たパラパラという音が鳴り響いている私はあれほど嫌いだった雨の音を少しは好きになれそうだなと思いながら雨上がりの道を林君と一緒に歩き出した。